コメント
「もし、あなたの大切な人が入院したとき、御見舞いに持参したいと思う(値段も手ごろな)版画作品は、あるだろうか。 制作者が純粋芸術を目指すのならば、描きたいもの、美を追究したもの、感情のはけ口、実験的な試み等々、好きに描いて良いと思う。ただし、出来上った作品が鑑賞者に、制作者同様の快感を与えられるかどうかは、制作者の才能に委ねられている。 一方、版画の特性は複数性である。つまり、初めから鑑賞者(人手に渡ること)を意識しているのだ。この場合、天才でなくとも気持ちさえあれば、喜んでもらえるものが作れると思った。ぼくの進むべき道、それは、毒か薬になる版画作品を作ること。」(作家コメント「気持ちのカタチ」『版画年鑑2000』阿部出版より)
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