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「風の分子から伸びた触覚はプロペラのようなもの。自分で意思を持った彼らは、自由きままにこの世界を飛んでいる。<人>というビルの隙間を抜け、時には羽を休めて、また新たな気分で新地へと向かう。
ミクロな世界を等身大に近い視点でのぞいてみると、そこには我々と同様の世界が存在するのかもしれず、マクロな見方で物事を捕らえると、反対に何も見えなくなってしまう可能性もある。
そこに見え隠れしている日常を私は<風の分子>として等身大に捕え、ミクロとマクロの両立の立場からの現実を私なりの形で表現しつづけている。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
略歴
- 1970年
- 神奈川県に生まれる
- 1996年
- 大学版画展・買上賞(町田市立国際版画美術館)
- 1997年
- 多摩美術大学大学院美術研究科版画修了、第1回国際クルージミニプリントビエンナーレ(国際美術館・ルーマニア)・ノミネート・アーティスト、99年佳作
- 1998年
- 個展(Oギャラリー・銀座、2000年も)
- 1999年
- 個展(ギャラリー52・飯田橋)
- 2000年
- 個展(platina OTTO・江古田、ギャルリーくさ笛・名古屋)、版画協会展(東京都美術館・上野)・日本版画協会賞、第29回現代日本美術展(東京都美術館・上野)・富山県立近代美術館賞、第36回神奈川県美術展(神奈川県民ホール・横浜)・神奈川県立近代美術館賞
作品紹介
《Winds work-8》
2000年 150×85cm
ベニヤによるリトグラフ