コメント
「版画にする前に何度もスケッチを重ねます。それは準備運動のようなものです。じっくりと画面を構成したり追及するような研究タイプの制作の仕方ではないようです。ある一瞬に、視界、意識の中に強烈に立ち現れるモノを捕らえて表現へ繋げて行く。何かよく分らないその時々の私の分身のようなモノとの関わりは、ある記述によると<記憶>ということが作用しているらしい。記憶に関しては、強く残っているモノが多くあり(それは思い出やノスタルジアとは異なったもの)美しく、魅力的です。記憶も環境の中で変化し、再構成されるとのことなので、多分自分の好みに美化したのかもしれない。今後も<記憶>の海よりのメッセージを表わしていきたい。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
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