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「日々、さまざまなものに出会う。見て、そして感じ、その中の一握りのものが、脳裏に刻み付けられる。それらが永い眠りを得て、目覚めるとき、再構成された形態として現出する。自然が、生物が、男と女がそこに浮遊する。
太古の昔から脈々と続く命の営み、自然の様相。白い闇に確かに存在する生命の気配、鼓動。そして、これから始まろうとする営みを、ペーパー・スクリーンの重厚な肌合いと、透明なモノトーンの色彩で表現しようとしている。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
略歴
- 1948年
- 大阪府枚方市に生まれる
- 1977年
- 独学で版画を始める
- 1978年
- 全関西美術展受賞(大阪市立美術館)
- 1979年
- 現代版画コンクール(大阪府民ギャラリー)
- 1983年
- 春陽展・新人賞(東京都美術館他)
- 1986年
- 個展(画廊みやざき・大阪、88年も)
- 1988年
- 個展(ギャラリーサンセリテ・豊橋、90、92、93年も)
- 1989年
- 春陽会会員推挙
- 1991年
- 現代美術10人展(京阪ギャラリー・オブ・アーツ・アンド・サイエンス・守口)、個展(ギャラリープチフォルム・大阪、以後毎年)
- 1992年
- 個展(さいとう画廊・名古屋、95、96年)
- 1993年
- 個展(羊画廊・新潟、94、97年)
- 1994年
- 版画集『風の相』刊行
- 1998年
- 三人展(Ebert Gallery・サンフランシスコ)、神奈川国際版画トリエンナーレ(横浜)
作品紹介
《誕生譜D》
1997年 65×77cm
ペーパー・スクリーン