コメント
「私の愛猫ミケちゃんは今年で15歳になる。人間の年に直せば90歳になるという。しかし私にとっては15歳の女子高生の娘である。その間ずっと私の作品のモデルでもある。深酒、夜更かし、午前様、そういえば全くしなくなった。玄関を開ければ、『お父さん、お帰り』と迎えてくれる様は、至極の幸せ、自然と帰りが早くなる。猫なで声、どうしてあんな話し声になってしまうのか、ひっくり返った声で話しかけ、追いかけ回す。抱き締め、ベタベタする。布団の中へ引き込んで一緒に寝る。招福猫、開運猫、昔から人との関わりが深かったのはうなづける。それより家内は、私のペットロス症候群を心配している。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
略歴
- 1947年
- 岐阜県に生まれる
- 1974年
- 東京芸術大学油画科大学院修了
- 1979年
- 日本版画協会展・奨励賞
- 1980年
- クラコウ国際版画ビエンナーレ(ポーランド)
- 1981年
- ロックフォード国際展・審査員賞、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ
- 1984年
- ドイツ国際版画トリエンナーレ(ドイツ)
- 1987年
- 日本版画協会展・星襄一賞、ミヤコ版画大賞展・K氏賞、版画「期待の新人作家」大賞展・グランプリ
- 1990年
- ブダペスト国際現代美術展(ハンガリー)
- 1991年
- CWAJ海外巡回版画展
- 1996年
- 国際小版画展(スウェーデン)
- 1997年
- クラコウ国際版画トリエンナーレ(ポーランド)
- 1998年
- AGART国際版画展・受賞(ソルベニア)
- 2001年
- 第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神保町)
作品紹介
《にこにこにゃんにゃん No.2》
1997年 56×77cm
リトグラフ、木版