須永 高広(すなが たかひろ)SUNAGA Takahiro
作家名

須永 高広(すなが たかひろ)SUNAGA Takahiro

ジャンル
シック  シルクスクリーン(孔版)  抽象  

コメント

 「静かに晴れる日、正午を過ぎるとなんとなく日差しも落ち着いてきて、今日はこんな日だとその姿を語っている。熟れかかった午後2時の陽光は、今日一日の眺望を娯しませてくれる。始まりでもなく終わりでもない、はかない時がある。しばらく、夢想のきっかけをあたえてくれる。過去への憧憬か、無限を秘めた沈黙する過去への道がある。乾いた陽は、砂も石も土も白くしている。仄白い光につつまれて変わることなくずっと綴られてきたのだろう。長閑な時、平凡な一日に今日も在ったのだと証している。平和な一瞬だった。闇への予感を孕みながら、これで一日は終わった。あと何時間かすれば、空っぽの面影になってしまうだろう。殊にこの末枯れた10月の季節では。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)

略歴

1960年
埼玉県に生まれる
1985年
創形美術学校版画科卒業
1987年
個展(フタバ画廊・銀座)
1989年
第57回日本版画協会展・山口源新人賞
1990年
中華民国国際版画ビエンナーレ(92年も)
1994年
個展(ギャラリー21+葉・銀座、ギャラリーたなか・丸亀、セントポールギャラリー・前橋)
1995年
個展(アートギャラリーオオハシ・銀座、96、98年も)、文化庁芸術家国内研修員
1996年
個展(ギャラリーY's・岐阜)
1998年
個展(あーとらんどギャラリー・丸亀、ギャラリー椿・京橋、樹樹画廊・名古屋)、"Space"-現代日本版画展(イスラエル)
1999年
個展(ギャラリー愚怜・本郷)
2000年
個展(ギャラリー椿・京橋)

作品紹介

《余色》

《余色》

1996年 26×24.5cm

ペーパー・スクリーン

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