コメント
「料理好きな人が料理を作るように、私は木版画が好きなので木版画を作っています。楽しい気分で木版制作を始めたはずが、いつの間にか私は版木と闘うようになっていました。最近やっと木と和解することができ、今更ながら版木に助けてもらう機会がとても多いことに気がつきました。木は大地にある時と同じでとても心が広く、優しく接してくれます。私はそれに気付かず、木に怒ってばかりいました。これからは本当に自分が心から好きだと思える作品を木と共に仲良く作っていければと思っています。小さくても、派手さがなくても良いのです。ふと対話が生まれるような、心に染み入る作品とこれからの版画の世界でも出合い、観続ける事ができれば嬉しいです。」 (作家コメント『版画芸術120号』阿部出版より)
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