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「種子の中に茎や葉や花が凝縮されているように、空間を凝縮させている線。さまざまな形がさまざまな強度で圧縮されている線。種子から葉や茎が伸び広がるように、一本の線は周辺の空間に働きかけ、空間をゆるがせ、空間を押し広げる。
だが線に潜在する力は、地とのせめぎ合いからしか生じない。線の生命力は、むしろ地の中にこそ潜む。図と地がたがいを振動させ、たがいに浸透しあう空間をつくること。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より)
略歴
- 1950年
- 愛知県刈谷市に生れる
- 1977年
- カンヌ国際版画ビエンナーレ(フランス)
- 1979年
- リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(旧ユーゴスラビア)
- 1981年
- 個展(ギャラリーたかぎ・名古屋)
- 1983年
- 現代美術の新世代展(三重県立美術館)
- 1984年
- ビエラ国際版画ビエンナーレ(イタリア)
- 1987年
- 西武美術館版画大賞展(西武美術館・池袋)
- 1990年
- 個展(コオジオグラギャラリー・名古屋)、高知国際版画トリエンナーレ(いの町紙の博物館)
- 1991年
- 名古屋市芸術賞受賞作家展(市民ギャラリー・名古屋)
- 1992年
- 東海の作家たち(愛知芸術文化センター・名古屋)
- 1993年
- 個展(アートギャラリー弓・北青山)
- 1994年
- 個展(ギャラリーオー・一宮、99年も)
- 1998年
- 名古屋コンテンポラリーアートフェア(市民ギャラリー)
作品紹介
《暗い脳髄の中で-i》
1999年 90×63cm
モノタイプ