コメント
「エロティシズムの追求。緊縛『責め絵』シリーズ、人間存続『受胎告知』からブラックユーモアとして『受難告知』『受難記』シリーズ、特に今はエロスのかたちを官能的な女体にからめた『四季花鳥』。日本画の伝統的な表現をモチーフとして始めて取り入れ、エキゾチックなエロスを銅版画の魅力である線と点描で追求した。エロス・タナトスそしてライフ『生』、どう自覚し意識して先へ進むのかそれが問題だ。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
略歴
- 1946年
- 北海道に生まれる
- 1973年
- 日動版画グランプリ展・受賞
- 1974年
- 日動版画グランプリ展・受賞
- 1975年
- 詩画集『掌のうえの神馬』(詩・吉増剛造、シロタ画廊)刊行
- 1980年
- 1980日本の版画(栃木県立美術館)
- 1983年
- セントラル版画大賞展・受賞、文化庁在外研修派遣員(米国・西独)、『多賀新・全作品集1971~1983』(吐夢書房)刊行
- 1988年
- 『江戸川乱歩の世界』(春陽堂)刊行
- 2000年
- 個展(東京都、大阪府、京都府)、池田20世紀美術館展(静岡県)
- 2001年
- 個展(北海道)、第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神保町)
作品紹介
《秋草と鶉図》
1998年 36.5×24cm
エッチング