高垣 秀光（たかがき ひでみつ）TAKAGAKI Hidemitsu

コメント

　「かつて、大学で心理学の講義をされていた精神分析医でもある箱崎総一郎先生は、『私にはどうしても抽象画が理解できない。象徴までは解るのだが、抽象になると美しいことは解っても、それ以上に絵の中に入っていけない』といわれていたのを思いだす。それがどういう意味なのかはよく解らないのだが、絵の中からメッセージを見い出そうとするのは、ごく普通の心理だと思う。 　私の絵の中のかたちは、実際に見たものも、そうでないものも、意識の表にあるものも、深層心理の中にあるものも含めて全て、私の中を通過してできたものだといえると思う。それがわたしのかたちであり、私の饒舌過ぎないメッセージになればと願っている。」
（作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より）

略歴

1953年

広島県尾道市に生まれる

1977年

国画会・新人賞

1979年

日本版画協会展・新人賞、80年奨励賞、サンシャイングランプリ展・木版部門大賞

1980年

多摩美術大学大学院修了

1982年

第17回神奈川美術展・特別奨励賞

1987年

西武美術館版画大賞展

1991年

現代日本美術展・賞候補、ソウル版画ビエンナーレ（韓国、招待）、大阪版画トリエンナーレ

1992年

NICAF横浜92国際コンテンポラリー・アートフェア

1993年

文化庁在外研修員としてスペイン留学

1997年

第1回国際クルージミニプリントビエンナーレ（ルーマニア）・6イコールプライズ

1998年

あおもり版画大賞展・奨励賞

作品紹介

《Seňa 1-367》

1998年　60×90cm

木版