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「リトグラフ、石版石による表現技法を原点に、平版での表現の可能性をさぐる。西洋で発達した石版画の技法を使って<余白はエロス>という言葉をテーマに、余白、間という日本的空間表現の具現化を試みながら、小画面の世界で制作している。
版の上に様々なドラマを展開させる。それには女性像をよく描く。無表情な女性たちをパズルのように組み合わせる。それは単なる視覚的効果だけでなく、作品が持つ物語性に日常では意識されない何かを織り込む。人間社会の虚と実、矛盾、社会的規制などに無関係ではいられない。自己の内面、自己と社会の繋がりを女性像を通じて非日常的な物語性を持つ作品として描く。現実を描写するのではなく、イメージによって現実を新たに見出す。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
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