田村 文雄(たむら ふみお)TAMURA Fumio
作家名

田村 文雄(たむら ふみお)TAMURA Fumio

ジャンル
リトグラフ  人物    

コメント

 「リトグラフ石版石による表現技法を原点に、平版での表現の可能性をさぐる。西洋で発達した石版画の技法を使って<余白はエロス>という言葉をテーマに、余白、間という日本的空間表現の具現化を試みながら、小画面の世界で制作している。
 版の上に様々なドラマを展開させる。それには女性像をよく描く。無表情な女性たちをパズルのように組み合わせる。それは単なる視覚的効果だけでなく、作品が持つ物語性に日常では意識されない何かを織り込む。人間社会の虚と実、矛盾、社会的規制などに無関係ではいられない。自己の内面、自己と社会の繋がりを女性像を通じて非日常的な物語性を持つ作品として描く。現実を描写するのではなく、イメージによって現実を新たに見出す。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)

略歴

1941年
長野県に生まれる
1968年
東京芸術大学大学院修了
1969年
日本版画協会展・受賞
1970年
第2回フィレンツェ国際版画ビエンナーレ・大賞
1971年
第2回日動版画グランプリ展・グランプリ
1972年
第8回東京国際版画ビエンナーレ
1976年
第3回ノルウェー国際版画ビエンナーレ
1980年
現代版画の─断面(東京都美術館)
1993年
信州の現代版画─1(須坂版画美術館)
1994年
果実の受胎─駒井哲郎と現代版画家群像(埼玉県立近代美術館)
1998年
版画の技と美の世界展(相模原市民ギャラリー)

作品紹介

《異形のエロス-視線》

《異形のエロス-視線》

1997年 40×60cm

リトグラフ

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