谷川 晃一（たにかわ こういち）TANIKAWA Koichi

コメント

　「私はよくオートマティックにデザインを描いている。半ば無意識で描いた線描の中に新しいかたちやイメージを発見するのは面白い。
　しかし私の手から自動的に出てくるフォルムやイメージは、まったく未知のものではない。いつも私が暮らしている伊豆高原の身辺のイメージや毎年出かけていくアメリカ南西部の荒野のオブジェがおのずと浮上してくる。
　また私は自分のタブローや版画に描くかたちを言葉の語彙という意味にならって画彙とよんでいる。デッサンは描けば描くほど様々な画彙が増える。この蓄積された画彙を取り出して版画を作る。むろん版画を制作している段階でも新しい画彙が生まれるがそれは、次の作品の大いなるヒントになる。一つの作品が次の新しい作品を生む原動力になる。」
（作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より）

略歴

1938年

東京に生まれる

1963年

読売アンデパンダン展

1964年

内科画廊で最初の個展（以後現在まで個展多数）

1968年

美術批評を書き始める

1979年

評論集『アール・ポップの時代』刊行、関連画集と展覧会を企画

1981年

「ART POP JAPAN TOKYO TODAY」展（ロンドンICA）企画

1982年

マイアミ国際版画ビエンナーレ・優秀賞

1990年

個展（池田20世紀美術館・伊東）

1993年

伊豆高原アートフェスティバル企画開催（以後毎年）

1994年

個展（中之沢美術館・群馬、伊丹市立美術館）

1996年

1000点のデッサン展（ギャラリー池田美術・銀座、ギャラリー新居・大阪）

1997年

個展（日本平美術館・静岡）

1999年

刷り師木村希八の仕事（練馬区立美術館）

作品紹介

《音楽と月》

1996年　42×31.5cm

リトグラフ

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