コメント
日常生活の中でふと目にした事象や痕跡(=普段は見過ごされてしまうような儚い断片)をすくい取り、採集・抽出・提示することで、鑑賞者が新たな視点で日常を捉え直す手がかりとなるような作品を制作しています。
人類の肖像をテーマに制作した「particle」は、パブリックドメインのポートレート写真を点状に切り抜き、複数人の写真を1枚の板に刷り重ねています。点が集まると関係性が生まれ、ネットワークが形成される。人がものを見るという行為も、1億個以上の目の細胞によって伝達された光を、脳が何らかの像として処理した結果です。本作は、物事を点という細部だけでなく、点と点を繋げ、ある一つのまとまりとして認識し理解しようとする、わたしたち人類の姿をうつし出す肖像です。
(作家コメント『版画芸術』202号巻頭特集「版画」と「写真」の新世代より)
略歴
- 1988年
- 兵庫県に生まれる
- 2012年
- ロンドン芸術大学 Central Saint Martins BA (Hons) Fashion Design卒業
- 2019年
- 大阪芸術大学付属大阪美術専門学校美術・工芸コース(版画)卒業
- 個展(hitoto・大阪 21、23、25年)
- 2024年
- 個展(GALLERY SAOH & TOMOS・東京 26年)
- 2025年
- 第4回PATinKyoto京都版画トリエンナーレ2025・大賞
- 令和7年度咲くやこの花賞 美術部門(現代美術)
- 個展「particle」(Gallery Nomart・大阪)
- 2026年
- 京都府新鋭選抜展(京都文化博物館)
作品紹介
《particle_0010》
2025年 150×100×1cm
アクリルにUVプリント
撮影:Gallery Nomart
《#illusion #幻影 #ripe》
2025年 35×30×3cm
ミラーにシルクスクリーン、木製パネル
撮影:Gallery Nomart