涌田 利之(わくた としゆき)WAKUTA Toshiyuki
作家名

涌田 利之(わくた としゆき)WAKUTA Toshiyuki

ジャンル
モノトーン  人物  木版    静物  風景  

コメント

 「夢絵日記をつけだしてだいぶ経つ。4歳から14歳まで住んでいた札幌の長屋風の借家付近が舞台になっていることが多い。家のすぐ真裏が屠殺場だった所で、壊れかけたタイル張りのプール状の中に溜まった雨水に、手をピンク色に染めながら、蛙やミズスマシなどを取っていたのを思い出す。すぐ近くにいつも馬が繋がれていて、こいつももう少し前に生まれていたらこの中に入っていたかもしれないと思うと、妙な気がしたものだ。昼はとても静かなのに夜になると蛙の大合唱で、とても眠るどころではなかった。少し前、父に実はそこは蒲鉾工場だったと聞かされた。僕としては鏡さんちの兄ちゃんやミツル君が言っていた方が本当だったと思っている。今となっては確認のしようがないけれども......。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)

略歴

1955年
札幌市に生まれる
1979年
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
1984年
個展(ギャラリーアメリア・南青山、90年も)、住友版画ミニアチュール展・優秀賞
1987年
インターグラフィック(ベルリン)、第8回オーバーン紙の美術展(アメリカ)、第3回台湾国際版画展、ロッズ版画展(ポーランド)
1988年
第5回ソウル国際ミニアチュール版画展(韓国)・佳作賞
1995年
個展(ガレリア・グラフィカbis・銀座)
1999年
現代木口木版画作家展(GALLERY星ヶ丘アートヴィレッヂ・高知)
2000年
個展(ガリレア・グラフィカ・銀座、スペースガレリア・千葉)

作品紹介

《部屋》

《部屋》

1999年 15×20cm

木口木版

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