コメント
「この3年間程、版画と油絵を数カ月単位で交互に行っています。
私がいつも表現したいと思っていることは、画面に描かれている物自体よりも、それを取り囲んでいる空気や時間、光といったもので、そのあいまいなイメージを維持し続けることに困難を感じます。
版画の場合、ほとんど白黒のモノトーンなので、イメージをとらえ易いのですが、油絵になると、まだまだ材料に振り回されて、その段階まではいってないと思います。しかし少しずつでも近づきたいと日々努力しています。
今後、油絵制作が、版画作品に、どんな影響を与えるのか、まだ、分かりませんが、これから見極めていきたいと思います。」
（作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2000』阿部出版より）
略歴
- 1961年
- 大阪に生まれる
- 1986年
- 金沢美術工芸大学大学院修了
- 1992年
- ミヤコ版画賞展・都賞
- 1993年
- 第2回さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ・大賞
- 1994年
- 個展（ギャラリー伸・銀座、95年以降隔年開催）
- 1995年
- 個展（樹樹画廊・名古屋、以後隔年）、文化庁在外研修員としてローマへ留学（1年派遣）
- 1997年
- 中華民国国際版画・素描ビエンナーレ（台北）、個展（都画廊・大阪）
- 1998年
- 現代版画コンクール展・優秀賞、第66回日本版画協会展･準会員佳作賞、99年準会員優作賞、現代日本美術展･和歌山県立近代美術館賞、個展（新生堂・南青山）
- 1999年
- 個展（池袋西武アート・フォーラム）
作品紹介
関連書籍
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