山高 登(やまたかのぼる)YAMATAKA Noboru
作家名

山高 登(やまたかのぼる)YAMATAKA Noboru

ジャンル
伝統    木版  風景  

コメント

 「私の家は徳川時代の初めから代々江戸に定着している。私自身も東京で生れて育ち、およそ30年前神奈川に居を移すまで東京以外の生活の経験がない。大正の大震災のあとに生れた私の中には、江戸以来の重厚な東京は存在しない筈だが、それでも第二次大戦が勃発するまでは、謙譲と秩序と礼節の存在する東京が生きていたように思う。1945年、日本が総てのものを失って焼土となったとき、田舎というものをもたない私は、これが自分が生れ、これから永い人生の心の支えとなるべき故郷なのかとただ呆然自失の状態になった。以来私はものに憑かれたように東京を隅から隅まで歩き廻って、やがて思いついたのが、これまでただ鑑賞するだけであった木版画という手段で自分なりの故郷の心象風景を記録することであった。つまりこれが私の仕事のかたちなのである。」
(作家コメント「変わりゆく故郷」『版画年鑑2000』阿部出版より)

略歴

1926年
東京淀橋に生まれる
1945年
明治大学卒業
1962年
頃より 独学で木版画を始める
1973年
CWAJ現代版画展(以後毎年)
1975年
個展(瞬生画廊・銀座、以後隔年)
1978年
出版社を退職、版画に専念する
1983年
蔵書票作品集を刊行(ギャラリー吾八・神田神保町、呂古書房・神田神保町)
1981年
ガラス絵個展(瞬生画廊)
1983年
木版画個展(東京アメリカンクラブ)
1988年
木版画個展(汎画廊・浜松、99年までに3回)
1990年
『山高登木版画全作品』(瞬生画廊)刊行
1997年
個展(東京都)
1999年
個展(東京都)
2001年
個展(東京都)、第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神保町)
書籍の装幀多し

作品紹介

《谷町の変容》

《谷町の変容》

1998年 35.5×25cm

木版

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