三塩 佳晴(みしお よしはる)MISHIO Yoshiharu
作家名

三塩 佳晴(みしお よしはる)MISHIO Yoshiharu

ジャンル
人物  動物  木版    銅版  静物  風景  

コメント

 「銅版エングレーヴィングの醍醐味は、刀(ビュラン)と銅板の拮抗感にあります。精神を集中させ、明確な意識と強い意志を持って、自分の求めるありとあらゆる線と点を掘り進めて行く作業は、苦行僧のようですが、忍耐強く制作を続けていると、ある瞬間時間が止まり至福の波が打ち寄せて来ることがあります。これが実にいいのです。そして、彫版された時間の集積が紙の上に立ち現われたとき、この限りなく平面に近いレリーフは、正しく彫刻銅版画であると実感します。闇をしつらえた木口木版に光を彫り当てる作業は、何百年と生きた木の温もりと厳しさを感じながら制作するのですが、銅版も木口も指先に常に材質感を伴う喜びを楽しみながら制作しています。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)

略歴

1956年
佐賀県に生まれる
1981年
第49回日本版画協会展・新人賞
1982年
東京芸術大学大学院美術研究科版画専攻修了、第50回日本版画協会展・準会員賞、東京芸術大学大学院修了制作展・買上賞
1985年
第16回版画グランプリ展・賞候補一席
1991年
ソウル国際版画ビエンナーレ・招待
1993年
日本の木口木版画(板橋区立美術館)
1996年
第13回ザイロン国際木版画トリエンナーレ(スイス)
1997年
創立110周年記念東京芸術大学所蔵名品展「卒業品に見る近現代の美術」

作品紹介

《終りと始まりの狭間》

《終りと始まりの狭間》

1998年 36.5×80cm

エングレーヴィング

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