コメント
「メゾチント技法で作品作りを始めてから25年位になる。最初の15年間のモティーフは静物と人物に限られていたが、ロシア旅行をきっかけに風景に目が向き、現在では中国や台湾にアジアの風景を取材に良く出かけている。
しかしモティーフにかかわらず、一枚の版画に表現したいものは<自然>と<人の営み>の調和である。人の生命やくらしのあり方は、自然の摂理を離れてはなく、むしろ両者が一体となったところに発するオーラ、あるいは美を描いていきたい。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
略歴
- 1949年
- 東京に生まれる
- 1978年
- 東京学芸大学大学院修了
- 1981年
- 個展(ギャラリーミキモト、83、85年も)
- 1985年
- 第4回ロックフォード国際版画ビエンナーレ・最高賞、第16回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ
- 1986年
- 第11回クラコウ国際版画ビエンナーレ
- 1989年
- 個展(パーソンズ・エキザビションセンター・ニューヨーク)
- 1991年
- 個展(アネックス日動画廊、海画廊、他)
- 1997年
- 個展(積禅50芸術空間・台湾)
- 1998年
- 個展(新竹立市文化センター・台湾)
- 1999年
- 個展(東京都)
- 2001年
- 第46回CWAJ現代版画展(東京アメリカンクラブ・神谷町)
作品紹介
《リヨンの散策の小径》
1994年 33.5×48.5cm
メゾチント、手彩