コメント
「近頃、少し気になっている歌と、イマジネーションについて??98年フランスW杯は、サッカーを今迄知らなかった人でも、テレビ観戦などで多数の人がファンになったと思う。サッカーが最も大切にしているのは技術をこえたイマジネーションのスポーツだからです。 塚本邦雄の歌に『サッカーの制咤迦童子火のにおい/矜羯羅童子雪のかおりよ』 風をはらみ空を切り裂いて、ピッチの上を疾駆する童子。この歌を知ったとき、私は『信貴山縁起』の中の剣鎧童子の天翔る絵巻の世界に、イメージが広がってゆく。現代のスポーツが、中世の絵巻に展開させるイメージの表現力。絵も同じで、技術をこえて宇宙に魂を遊ばせる力、このような版画を創れればまた楽しいと思う。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
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