名称

アクアチント(aquatint)

カテゴリ
凹版  銅版(腐蝕法)  

製版法

銅版の上に、細かい松ヤニの粉を、布に包んで振りかけたり、あるいはアクアチントボックスという箱の中に版を置き、空中に舞い上がらせた粉を降らせる。版を温めると、松ヤニ粉が溶けて付着する。これを腐蝕液に漬けると、粉が付いていない部分が腐蝕されて、無数の点が凹状にできる。明暗の階調を出したい部分があれば、その上にグランドを段階的に塗って腐蝕の時間を変えれば、自由に濃淡を表現できる。水彩画に似た効果が得られるため、アクア(水)ティント(淡彩)と名づけられた。通常、エッチングで輪郭線を描き、背景や明暗の調子付けにアクアチントが使われる。

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