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しかし、どうして宮本氏は作品のモチーフに「切妻屋根」の建物が並ぶ街のイメージを使うのだろうか。(中略)氏は旅行などで外出したりする際、街の中をとにかくねり歩くという。つまり、自作の街のイメージは、かつて歩いた路地裏や市街地の「記憶の集積」なのだ。故に氏は、自作のでき具合を判断する目安として、「自分の創り上げた街の中に自分が入っていけるかどうか、また、その中を歩き廻れるかどうか」という視点で見るという。
(版画芸術170号 記憶の中の「街」が生み出す息吹(坂戸亮介)より抜粋)
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