コメント
「身近にある、枯れ草、蔓、小枝、根っこなど、植物たちの切れ端を拾ってきてアッサンブラージュ(寄せ集め)による制作をしている。植物の形は実におもしろい。自然に決して逆らうことはなく、たおやかに生きている。それらの営みは自然そのものであるが、多くのドラマを語ってくれる。
最近では、それらの断片を記号化し、文字化した作品を作っている。植物の文字で人間の言葉を書くことは暗喩の意味を込めているのだが、記号表現による絵画性の追求を通し、自己認識していくことが私の制作のテーマである。」
(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より)
略歴
- 1948年
- 広島県に生まれる
- 1971年
- 京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)卒業、個展(平安画廊・京都、ギャラリープチフォルム・大阪、~2000年)
- 1982年
- 第4回現代版画コンクール(大阪)・優秀賞
- 1983年
- ビエラ国際版画ビエンナーレ(イタリア、招待)
- 1984年
- リエカ国際オリジナルドローイングビエンナーレ(ユーゴスラビア)
- 1985年
- 第16回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ(ユーゴスラビア)・デロ新聞社賞
- 1987年
- インターグラフィック(ドイツ、招待)
- 1988年
- 第5回モストラ国際グラフィック展(イタリア、招待)
- 1989年
- 日本現代版画展(アメリカ、招待)
- 1990年
- 京展(京都)・京展賞、ミヤコ版画賞展(都画廊・大阪)