コメント
「日本画家の私が版画を作れるのは、刷師の高月さんとの出会いがあったからだと思います。高月さんのリト用のアルミ版は特殊なもので、まるで紙に鉛筆で描くように版を作れます。せっかくの版ですので、鉛筆のタッチや線を生かそうと思うと、デッサン風のモノクローム調になってしまいますが、確実に私が描いた版で版画ができます。自分で刷れれば本当のオリジナル版画ができるのですが、今では二代目の張太氏が見事な刷りをしてくれますので、頼り切っています。」(作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑1999』阿部出版より)
略歴
- 1941年
- 東京市(現東京都)に生まれる
- 1967年
- 東京芸術大学大学院修了
- 1986年
- 第70回院展・日本美術院賞、日本美術院同人推挙
- 1990年
- 個展(メナード美術館)
- 1992年
- 個展(アート・ミュージアム・ギンザ)
- 1993年
- 個展「昨日、今日、そして明日へ」(松坂屋美術館)
- 1995年
- 個展(成川美術館)、個展(銀座ギャラリー長谷川・大三島美術館)
- 1996年
- 個展(朝日新聞社主催・松坂屋美術館名古屋及び松坂屋東京・静岡・大阪各店にて開催)、田渕俊夫記念展示室完成記念展(大三島美術館)
- 1997年
- 個展「現代作家デッサンシリーズ」(朝日新聞社主催・銀座松屋)、個展「京洛心象」(日本橋三越・京都大丸ほか)
- 1998年
- MOA岡田茂吉大賞
- 1999年
- 個展(大三島町立大三島美術館)
- 2000年
- 個展(ギャラリー長谷川)、個展(ナガシマアート)
- 2001年
- 個展(日本橋・三越)、よみがえる日本画展を企画(芸大美術館)、個展(高島屋系列)
- 2002年
- 永平寺に襖絵を奉納(披露展 高島屋他) 個展(メナード美術館)
- 2003年
- 大本山永平寺八十七世宮崎奕保禅師頂相制作
- 2004年
- 鶴岡八幡宮斎宮に襖絵を奉納(披露展 三越他)、個展(日本橋三越、大丸心斎橋店他)
作品紹介
《運河》
1994年 33.5×42cm
リトグラフ