コメント
作品制作を始めたころから、白い紙を見つめて浮かんできたものを描き、それを「日記」と言ってきました。年月を経ることで、家族、生、病、障害、死、身近な風景などが題材となり、それらの世界観を表現するために、13段階のアクアチント、スピットバイト、砂を使った表現、サンドペーパー、墨色と珈琲染紙との色彩調和など、技術的な工夫を凝らしています。最近では精神世界において自分の背後にある遠くの存在を意識しながら制作をするため、誰かに描かされているという感覚があります。幾多の運命的な出会いは自分の意志とは関係なく起こることなので、それに従うしかありません。そうして制作された作品は、私に感動をもたらしてくれます。
(作家コメント『版画芸術』190号巻頭特集「銅版画の新潮流」より)
略歴
- 1975年
- 岐阜県多治見市に生まれる
- 1998年
- 富山大学教育学部中学校教員養成課程数学科卒業
- 2000年
- 富山大学大学院教育学研究科美術教育絵画領域専攻修了
- タイ王国立美術大学バンコク校で客員講師として版画・絵画を指導
- 2004年
- タイ王国文化省招聘、長期自主研修制度にてタイ王国立美術大学バンコク校で美術教育を研究
- 2007年
- 福光棟方記念版画大賞展・奨励賞
- 2015年
- 第6回山本鼎版画大賞展・優秀賞
- 2018年
- 台湾国際版画ビエンナーレ・優秀賞(20年審査員特別賞、24優秀賞)
- 2019年
- バンコクトリエンナーレ版画素描展・トリエンナーレ賞
- 2021年
- 第10回レオナルドシャーシャ記念版画大賞展招待出品
- 2022年
- IPC台湾国際ミニプリント2022・名誉賞
- 2023年
- MLGイタリア国際版画賞・第3賞
- 個展「存在の知覚」(Fun Year Art Gallery・台湾)
- 2024年
- グリヴィッツェ国際蔵書展・第2賞
- 2025年
- 5周年記念アルメニア・エレバン国際版画ビエンナーレ・第1賞、オーディエンス賞
- ゲストキューレーターとして「思考と技巧」を企画・開催(入善町下山発電所美術館・富山)
- 2026年
- 第2回リヨン国際版画ビエンナーレ特別招待
- 第13回高知国際版画トリエンナーレ・ひだか和紙賞(特別賞)
- 第9回Graphic Art Biennial of Szeklerland国際版画ビエンナーレ・グランプリ(ルーマニア)
- 個展「HANNGA MONOGATARI」(タイ王国ラマ4世技術工科大学芸術工学部美術館)
- 個展「版画の物語」(金沢湯涌創作の森版画工房ギャラリー)
- 個展「EMAKI」(バンコク・タイ)
作品紹介
《where is your sound ? 2》
2025年 81×60.7cm
エッチング、アクアチント、シンコレ