名称

転写紙(法)

カテゴリ
リトグラフ  描画  

説明

リトグラフにおいて、原版に直接描画せず、紙に描いた画を版に転写するときに使う。これにより、左右逆転して描く必要もなくなり、また、ひとつの図像を複数の版に転写することで印刷のスピードアップにもなった。転写紙とはデンプン、ゼラチン、アラビアゴムなどの水溶性の被膜で覆われた紙。この紙に描き、版の上に置き、充分に加湿して水溶性の層を溶かすと、紙に描かれた図像が版に転写される。この方法で制作されたリトグラフを、フランスでは特に「オートグラフィ(autographie)」と呼ぶ。また、凸版凹版の図像を石版に写すのにも転写紙が使われる。

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